TOKYO AVATAR GATEでは、バーチャルファッションで活躍するクリエイターの厳選された商品を集めた「HIRAVA」のコーナーを設けています。
「バーチャル内の日常に寄り添うファッション」を中心に商品が集められ、商品の一部はTOKYO AVATAR GATEのワールド内にも展示される予定です。
そんな「HIRAVA」に参加するクリエイターがどういったショップなのか知りたいと思いませんか?
そこで、TOKYO AVATAR GATEとメタカル最前線のリレーコラボ企画として、2つの記事に渡って「HIRAVA」に参加するクリエイターの魅力や内面に迫っていきます。
第1回となる今回は、VRChat向け衣装ショップ「ちよ屋」を運営し、リアルクローズを中心にさまざまなアバターの衣装を展開しているクリエイターのちよさんにインタビュー。
PROFILE
前半のTOKYO AVATAR GATEで公開される内容では、ちよさんの服やバーチャルファッションへの愛、好きな漫画の話を通じてIPを活用する「HIRAVA」への意気込みを伺います。
後半のメタカル最前線で公開される内容では、衣装をユーザーの皆さんにどのような段階を踏むのか、ちよさんのこだわりに迫ります。
前後編通じて、ちよ屋の衣装はいかにして作られるのか、クリエイター本人のパーソナリティを紐解いていきます。
中学時代からのお小遣いはすべて服に 衣装制作をはじめたきっかけ
自己紹介のほうを最初にお願いします。
VRChat向け衣装を販売しているショップ「ちよ屋」を運営している、ちよです。リアルクローズをベースに、そこからサイバーのようなものまで、さまざまなジャンルを揃えて作っています。
VRChatに出会ったのはいつ頃でしょうか?
2021年の12月頃、年の暮れに始めました。話は聞いたことがあり、とりあえずやってみようと思い始めました。
3D衣装制作はいつ頃からはじめたのでしょうか?
はじめてから数ヶ月後ぐらいですね。最初はアバターの「くろなつ」を使っていたのですが、自分好みの衣装もありはしたものの、数が多くなく……自分は元々服が好きだったので、自分で作ってみようかなと思って始めたのがきっかけです。
3DCG制作やクリエイティブな活動の経験はあったのでしょうか?
仕事でCADを使ったことはありましたが、3DCGでものを作る経験はなかったですね。中学ぐらいに「自分の考えた最強ロボ」みたいなものを作った程度しか、クリエイティブな体験はありませんでした(笑)
服への興味というのは、過去に服飾に関する趣味や仕事をしていたのでしょうか?
服は中学の頃から好きで、古着屋を巡ったり、お小遣いは全部服に消えるみたいな感じでした。ですが、服関係で仕事していたわけではありません。
古着屋巡りが、制作する服の傾向に反映されていたりするのでしょうか?
ミリタリー系も好きだったりするので、あんまり意識していませんでしたがMA-1(ミリタリー系のカテゴリの服)等の衣装に反映されているかもしれません。
お話を伺っていると、インドアな趣味よりも外に出て楽しむ方に軸足を置いている印象ですが、そのあたりはいかがでしょうか。
いわゆる2次元的なキャラクター、カワイイものに触れる機会はあんまりなかったかなと思います。とはいえ、カワイイものはカワイイって言いたいんですよ。女の子の服を見て「めっちゃカワイイじゃん」と普通に言いたいですが、現実だと正直言いづらかった部分もありました。
ですが、VRChatだと男の子も女の子の格好をしていて不思議ではないし、カワイイって言い合えるのは素敵だなと思ってドハマリしました。
IPと創作が共存する、よりクリーンな未来に惹かれて参加
今回HIRAVAに参加したきっかけはなんでしょうか?
TOKYO AVATAR GATEが既存のアニメや漫画などのIP(知的財産)を取り扱っているのが魅力的に思えたので、お手伝いしたい気持ちがありました。私のような個人の衣装ショップだと、IPはほぼ手が出せずハードルが高いですから。
同時に課題感として、VRChatの創作文化は盛んですが、著作権といった権利周りは悪い方向で話題になってしまうことが結構あります。そこで、権利をしっかり持ってクリーンな流れを作る試みに期待したいと思って参加しました。
IPのワードが出たと思うのですが、ちよさんは実際どういった作品がお好きでしょうか?
『ドロヘドロ』が好きなんです。林田球先生の作品が好きなので、もし手伝えることがあればめちゃくちゃ嬉しいですね。あとは弐瓶勉先生の『BLAME!』も。完全なSFサイバーな世界観で、主人公がほとんど言葉を発しないという。
サイバー好きの源流を感じる作品ですね。表紙を見ただけで書き込みがすごい。
いやそうなんですよ。書き込みもすごいですし、世界観も作り込まれていて、いいなってなります。
ほかにTOKYO AVATAR GATEと一緒にやるにあたってやってみたいことはありますか?
例えば『NOXTA』のジャケットの後ろとかにIPを活用したデザインのテクスチャを使わせてもらって、「HIRAVA限定のデザインです」って出せたら面白いですね。せっかくやるなら展示する以外にも、特色を活かしたものができれば嬉しいですね。
ちよ屋の衣装はワンポイントデザインを盛り込める衣装が多いので、ぜひとも欲しい商品ですね。
人気のある商品はみんな長く使ってくれるから、テクスチャを載せてくれたらみんな喜んでくれるんじゃないかな。
※筆者が実際に着用しているジャンパーの背後には特徴的な刺繍が
制約のないVRファッションへのこだわり
ちよ屋の服は可愛さもありつつ、甘すぎず露出も控えめで、程よくクールに引き締まっている塩梅が好きです。表現したい要素について考えはありますか?
甘辛な雰囲気が好きですね。力強かったり芯のあるキャラクターが好きで、その中に可愛げのある一面があると惹かれます。ただカッコいいというよりかは、そこにプラスして「甘いけど力強い」みたいなバランスが好きですね。
かっこよさの中に女性らしい要素も盛り込まれていて、トータルで引き締めてくれるのは、ちよ屋独自の雰囲気だなと感じます。
せっかくのVRなので、顔や性別の制約を取っ払って自由にファッションを楽しめるのが、VRファッションの魅力だと思っています。そういう想いもあり、女性らしい服も作りたいし、男の人が着ても映えるものを作りたい気持ちがありますね。
男女兼用のアイテムがちらほらあるのも、そのVRファッションへの想いでしょうか?
そうかもしれないですね。
ちよさんから見て、バーチャルでファッションすることの魅力や制作を続けている理由はどういったところにあるのでしょうか。
やっぱりファッションが好きで、いろんな服を着たい気持ちはあるんですけど、リアルは制約が多いなと思うんです。リアルの顔や体型は固定されているので、「このファッションはちょっと合わないな」ということがあります。
本来、顔や体型もひっくるめてファッションになるわけですが、VRChatだと性別から等身まで自由に、いろんな服も簡単に着られますし、季節も関係ありません。その自由さに惹かれますし、その上で制作するのが本当に楽しいですね。
後編:メタカル最前線「服は着る人の表現を邪魔しない素材 衣装クリエイター・ちよが語る哲学」
※後編は4/18 18時公開予定。
現在TOKYO AVATAR GATEでは、出品いただけるクリエイターさんを募集しております。
新規出品いただいた方には期間限定で、出品点数に応じた還元や制作費用の一部サポートも実施しておりますので、詳細をご希望の方は以下フォームをご記入いただけますと幸いです。
※商品ジャンルや活動内容を踏まえ、現時点での出品をお断りさせていただく場合もございますのでご了承ください。
※アダルト・暴力・宗教性の高い商品並びにIPと酷似した商品の出品はお断りしております。
Editor:東雲りん